月がきれい 09 風立ちぬ
『風立ちぬ』。僕は純文学は詳しく無いが(汗)、”風が立った”、”風が通り過ぎた”、そんな感じなんでしょうかね。劇中におけるそれは勿論、茜の(中学)ラストランの事。走った跡を振り返り満足そうな茜、母のお弁当、青春を共有した仲良し三人組の涙…からのこれからも関係は続いていくであろう事を感じる笑顔。物語の、青春の1ページが終わっていくシーンは良かったなあ。とりわけ母のお弁当にはやられた。普段明るい水野一家を知ってるだけに、こういう所を外さない母に脱帽。泣きそうになった(泣いた)。茜の”青春”に入らずクールに立ち去る小太郎も忘れちゃならない。結構堂々としてるから茜にバレるんじゃねーかとヒヤヒヤもんだったけどw
けど、千夏にバレてるくんだった。また、陸上部で祭りに行こうと言い出す比良くんの胸の内を察するほど敏感な彼女でして、「まだ勝負すらしてない~」のは千夏も同じ。小太郎がお囃子に舞う川越祭りで2人とも完全敗北勝負に出るか?
まーそんな感じに、青春の終わりの余韻に浸らせつつ、何かが起こりそうな川越祭り、茜の引越しフラグ、小太郎の進路、など未来を予感させる内容。また、陸上続けるか「分からない」から「やりたいかな」になった茜の変化や、小太郎の進路を心配して小煩い小太郎母と不器用に言葉を紡ぐ小太郎父の対比など、茜のラストランを軸に色々描かれてた印象。勉強やるつもりが小説読むほど純文学好きなのにラノベについて検索かけてるくんと”千葉 高校”の検索を躊躇ったのに光明高校について検索かけてる茜もそうかな。「えー、2人ともそっちで良いのー?」って落胆しつつ、同じ事やってる2人に「あーやっぱ2人は繋がってるんだなー」って。その後の引越しフラグ暴露のバッサリ感は(言う事分かってても)凄かった…
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